〜背徳の調〜


第1章 覚醒

 GWも終わり徐々に初夏の気配を感じ始めた5月の或る昼下
がり、美晴は普段身に纏う事の無い純白のタイトなミニスカー
トのスーツ姿で自宅から少し離れた国道沿いに立っていた。こ
こ数年スーツを着る機会が無かったからか、少し窮屈になった
純白のスーツが肉感的な美晴の身体を一層強調し、通りを行き
交う男性の視線を奪っていた。柔らかなヒップに張り付いたタ
イトなスカートからはレースの模様まではっきりわかるほどパ
ンティーのラインが写り、歩く度に一層せり上がってしまうミ
ニスカート。「こんな姿・・・恥ずかしいわ・・・それにこん
な格好でいる所を近所の人に見られたら・・・」
 美晴は7年前に10歳年上で雑誌編集者の夫と結婚、夫の不規
則な仕事と年齢からこの2年程は夫婦らしい生活とはかけ離れ
ていた。不規則な時間に帰宅する夫の身の回りの世話に明け暮
れ、ふと気が付いた時には美晴は35歳の女ざかりを迎えていた
。「私は今のままの生活でいいのかしら・・・」それは今まで
美晴の心の中には潜んでいたが理性の枷によって封じ込めてい
たもう一人の美晴の気持ちだった。
 或る日、美晴は買い物の途中に立ち寄った書店で、立ち読み
をする男性の雑誌のグラビアが目に入った。「エッ・・・!」
それは美しい女性が不精髭を蓄えた野性的な男性に麻縄で緊縛
され、美しい肌に荒々しく麻縄が食い込み、乳首を硬く勃起さ
せ恍惚の表情を浮かべる女性が美晴の目に飛び込んできた。そ
れはまさに理性の鎧を脱ぎ捨てて快楽に溺れる雌の表情だった
・・・。「イヤラシイ・・・」普段の美晴ならばその一言で済
ませてしまっていたのだが、今の美晴にはあまりにも刺激的な
出来事になってしまった。美晴の理性の枷を解き放つ音が美晴
の心の中で響き渡った。
 家に帰った美晴の頭の中は妖艶な美しさすら感じる緊縛姿の
女性と夫には感じなかった淫猥な目で女性を見つめる男の姿で
支配されていた。必死にそれを理性で押さえつけようとする美
晴だが、もはや枷を解かれた理性にはその力は無かった。「嘘
・・・」美晴は自分の身体にある変化が現れていることに気が
付いた。美晴の下半身が火照り、美晴の花芯から止め処なく生
温かな蜜があふれ出し、ブラジャーに包み込まれた豊満な乳房
の先端が寒さに凍るかの様に硬く突出していた。今まで味わっ
たことのない身体の変化に美晴は驚く事も忘れ、恥ずかしさに
身体を紅潮させる・・・「そんな・・・私・・・」思わず美晴
は確認するように花芯から溢れた蜜の滴るパンティーに自分の
指を滑らせた・・・。「アッ・・・アウッ・・・」激しい電流
にも似た感覚が美晴の身体に走った。「エッ・・・?私・・・
今・・・」男性経験が少なく、淡白な夫の愛撫に慣れ切ってい
た美晴にとっては今までに感じたことのない感覚だった。美晴
はもう一度確認するようにパンティーの上から指先で優しく花
芯を撫で上げた・・・「アフッ・・・」快感と共に美晴の花芯
が“ビクン”と痙攣した・・・美晴が女から雌へ変貌を遂げた
瞬間だった・・・

第2章 未開の地へ・・・

 今までに味わったことのない感覚に陶酔してしまった美晴が
ふと気が付くと薄暗い寝室で心地よい脱力感を感じていた・・
・。「こんな感覚・・・今まで感じたことが無いわ。私どうか
しちゃったのかしら・・・」今まで愛欲に溺れることなど無か
った美晴は、まだそれが自身の心の中に芽生え始めた雌の本能
だとは理解できず、ただ淫らに反応してしまう自分の身体に不
安を感じるばかりだった。
 その夜、いつものように帰宅の遅い夫を待つ間美晴はインタ
ーネットでのショッピングを楽しんでいた。何気なくショップ
の検索をしていると美晴の目に飛び込んできた“SM”の文字
・・・それまでの美晴の目には留まることの無いこの二文字が
、彼女を昼間の記憶に引き戻した。美晴は何かに導かれるよう
にそのサイトに滑り込んでいた・・・。
 そこには美晴が今までに見たことも無い官能的な世界が広が
っていた。柔肌に食い込むように麻縄で身体を緊縛され、男に
荒々しく花芯を貪られ恍惚の表情を浮かべる女性の姿・・・服
を着たまま両手を手錠で拘束され、猿轡をされたまま髪を乱れ
させ、後ろからスカートを乱暴に捲り上げられ荒々しく太い肉
棒を挿入されている女性の姿・・・今までの美晴には嫌悪感す
ら感じる画像が今の美晴にとっては恥ずかしくもありまた刺激
的でもあった。次第に美晴はモニターに映し出された官能的な
画像の女性を自身に置き換え「あんな風に私がされたら・・・
」「そんなに乱暴に挿入されたら私のが壊れちゃう・・・」と
想像するようになってしまった。そして美晴の意識とは別に美
晴の指先は、本能のまま花蜜に吸い寄せられる蝶の如く潤沢に
蜜を蓄えた花芯へと・・・「アッ・・・  ンフッ・・・」も
はや美晴にはオナニーという行為に対しての抵抗や罪悪感の欠
片も無く、ただモニターに映し出される艶めかしい女性の姿に
憧れ、その縄化粧が美しいとすら感じるようになっていた・・

それから数日間美晴はそのSMサイトに通いつめた。まるで乾
いた海綿に水を与えた時のように貪欲に自身を投影する淫靡な
画像を求め続けていた。それは次第に画像の女性に自身を置き
換えることから実際に麻縄で緊縛される感触を味わってみたい
という欲求へと変貌していった・・・。しかし今まで慎ましや
かな妻を演じてきた美晴には、夫に緊縛を求めることなどでき
るはずも無かった・・・。「あぁ・・・私のこの欲求はどうす
れば満たされるのかしら」「主人以外にならこの想い、打ち明
けられるのかしら・・・」
悶々とした気持ちが収まらないままSMサイトを彷徨っていた
美晴に“ツーショットチャット”の文字が目に留まった・・・
「話だけなら・・・」そう思いながらも、美晴はこれから開か
れようとする心の奥底に秘めた限りない悦楽への憧れが、熱い
鼓動となって胸の奥で脈打つのを感じながら未開の地へ飛び込
んでいった・・・

第三章 日常からの逃避願望

 美晴が踏み込んだ未開の地・・・そこには愛欲を求め合う男
女の淫猥な言葉が溢れていた。
「凄い・・・こんなに沢山の人達が・・・」氾濫する淫靡な響
きの言葉達に、美晴の身体は既に飢えた獣が獲物を求めるかの
ように自身の求める言葉を求めていた。そして美晴の視線はあ
る男のメッセージに釘付けになった・・・
〜普段は知的な女を装っている貴女・・・本当は日常からの逃
避願望があるんでしょ?私が貴女の望む淫らな非日常を味あわ
せてあげるよ。(○○市)〜
「嘘っ・・・○○市っていったらこの近くじゃない・・・」美
晴の頭の中で様々な想像・思いが錯綜した。そして美晴は何か
を期待するかの如く、胸の高鳴りを感じながら男の待つチャッ
トルームに入室した・・・。
 「こんばんは」美晴が入室すると同時にモニターに映し出さ
れた活字に美晴は目の前に相手の男が居るような錯覚に陥った
。「アッ・・・こんばんは」高鳴る鼓動を抑えながら冷静を装
い返事を返す美晴。
男:「いくつなの?」
美晴:「35歳です・・・」
男:「SMの経験は?」
美晴:「エッ?・・・ありません・・・」
男:「経験は無いけど興味はあるんだ?」
美晴:「・・・はい・・・」
男:「どんなプレイに興味があるの?」
美晴:「そ・・・それは・・・」
美晴は恥ずかしさに紅潮し、今まで味わったことの無い体の火
照りを感じていた。モニターを介しているものの、初めて人に
淫らな胸の内を曝け出そうとしている自分に言葉にできない恥
ずかしさと相対するように、男の“声の無い言葉”に徐々に美
晴の身体が敏感に反応しだしている証拠でもあった。
美晴:「縛られたり・・・」
男:「縛られたり?」
美晴:「恥ずかしい格好をさせられたり・・・」
男:「それから?」
美晴:「今までに感じたことの無い感覚を味わってみたい・・
・です・・・。」
男:「そうなんだ・・・淫乱なんだね貴女は・・・」
美晴:「淫乱だなんて・・・そんな・・・」
生まれて初めて男から“淫乱”という言葉をかけられた美晴の
身体は敏感に反応した・・・
「アッ・・・」美晴の敏感な乳首が身体の火照りに反応し硬く
勃起しだし、パンティーの奥の花芯から生暖かい濃厚な花蜜が
ジワリと滲んできたのが判った。
男:「君、結婚してるの?」
美晴:「はい・・・」
男:「旦那は君が淫乱な女だって事知ってるの?」
美晴:「そんな・・・淫乱な女だなんて・・・」
男:「旦那に調教して欲しいって言ってみたら?旦那さんきっ
と喜ぶよ。」
美晴:「主・・・主人にそんなこと・・・言えない・・・」
男:「じゃあ君のその欲望はどうやって満たすつもりなの?」
美晴:「エッ・・・それは・・・」
男:「オナニーだけで満たされるの?」
美晴:「そんなこと・・・しません・・・」
男:「じゃあ、旦那とのノーマルなSEXで満足できてるの?」
美晴:「えっ・・・それは・・・」
美晴は言葉に詰まった・・・夫は仕事柄帰宅時刻が不規則で、
ここ何ヶ月は美晴に触れることもしていない。それ以前に夫と
の刺激のないSEXに満足したことはなく、夫の欲望を満たす行
為としてしか感じていなかった・・・
男:「満足してないんだね・・・可愛そうだな・・・」
美晴:「えっ・・・?可愛そう・・・?」
男:「そう、女として・・・満たされたくはないの?」
美晴:「で・・・でも・・・」
男:「なんなら俺が君に今まで味わったことのない快感を与え
てあげようか?」
美晴:「えっ?・・・」
男:「実際にプレイしたい願望があるからここに来たんだろ?

男:「日常とはかけ離れた世界を味あわせてあげるよ。」
美晴:「そ・・・そんな・・・」
美晴は男の言葉に驚き、急に不安な気持ちに包まれチャットル
ームから逃げるように飛び出した。
美晴は見ず知らずの相手に自分の心の奥底に芽生えた欲求を打
ち明けたことに驚くと同時に、男の言葉に敏感に身体が反応し
だしたことで自分が“日常からの逃避願望”思っていることに
気付き始めていた・・・

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